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X-ray Resonant Diffraction diary


2012年01月05日 azimuthの方向 [長年日記]

_ phiの方向

phiのプラス方向は、向かって反時計回りにステージが回転する方向。本来、この方向はazimuth Psiと逆でないといけない.

しかし、quartzとberliniteの論文では,phiのプラス方向とPsiのプラス方向が一致していることにした。

k=k_i - k_fなので観測者がk方向に向かって結晶を見たときに、phiのプラス方向は同じく、反時計回りになる。

_ χ(カイ)の方向

χは現在、-90と定義される。論文、[Acta Cryst. (1967) 22, 457]によれば、χ=0は、回折計のステージが天方向にある時に相当する.同様にχ=180は、回折計のステージが地方向にある時に相当する.そして、私(田中)は、水平方向のリング側にある時を-90度と定義した.実際には、ステージはホール側にあるので、この定義は4軸の冷凍機などをつかった場合の、psuedo-χに相当する.仮想χの場合,実際のステージが地にある時にχ=0、天にある時にχ=180(論文では、仮想ではないので、地にある時に、χ=0、天にある時にはχ=180),同じように聞こえるが、そうではない。論文の図と実際の回折計では、紙面を180度回転させないといけない。 χ=-85の時には,ステージは天の方向に動かないといけない。現在、その方向は正しい.

_ ややこしいので仮想χをやめると

どうなるのか。ホール側にステージがある時にχ=+90となる。phiの回転方向をプラスマイナス逆にしないといけない.χの回転方向は同じでよい。χ=-85は、χ=+95となる。phiとΨの方向はどうなるのか。ちょっと論文を読み直して、考えてみる。